今週の見どころ(6月5日~6月9日)


先週の通貨の強弱


先週は原油価格が軟調な推移となったことでカナダドルや豪ドルなどの資源国通貨が軟調な推移となったほか、週末の雇用統計の結果を受けたドル売りが目立つ動きとなった。

円は方向感の無い動きとなったものの、雇用統計後には円買いが大きく進み、週間の強弱は中盤の強さとなったほか、ユーロやスイスフランは引き続き底堅い動きとなった。


6月のFOMCの注目点


利上げが予想される6月のFOMCを来週に控え、先週末は5月の雇用統計が発表された。

結果は失業率が低下、非農業部門雇用者数変化が市場予想に届かず、また注目された平均時給は地味に上昇という微妙な結果となった。冴えない非農業部門雇用者数がショックだったのか市場ではドル売りが進んだ。

最新のCMEグループのFEDWatchToolの金利予想を見ると6月の利上げに関して市場はほぼ織り込まれている状態というのが確認できる。

その後に利上げの可能性が考えられる9月、12月分のものを見ると微妙な数字となっている。9月会合に関しては据え置きが67%と主流になっているほか、12月会合でも据え置きとの予想が優勢となっている。つまり、今年一年で3回の利上げに懐疑的な見方が多く、年4回は無理との考えが中心となっている。

ただし、今回の雇用統計でこれらの予想が大きく変わったという感じでもなく、また先週は雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が強い結果となったことにより、雇用統計本番への期待感が高まっていたことによる失望も大きかったことなどを考えると、ドル売りの調整が今週序盤に多少入る可能性には注意したい。

週明けのオセアニア時間からアジア時間にドル売りが続くような動きとなった場合はアジア時間終盤からロンドン時間序盤にかけての動きなどに注意したい。

6月の会合ではイエレン議長の記者会見が予定されている他、メンバーの金利見通しが発表される。その後の利上げペースとFedのバランスシート縮小に市場の関心が集まっている。

6月に利上げするとして、年内の追加利上げの可能性はあるのか?

バランスシート縮小はどのようなスケジュールで行うのか?

その際に利上げは一時中断するのか?それとも利上げと併せて行うのか?

これらに関する手がかりをイエレン議長の会見、メンバーの金利見通しなどから探ることとなり、ドルが神経質な反応を見せそうな気配がしている。

3月の会合時のメンバーの金利予想からは年3回の利上げが中心となっていたが、これが維持されているようであれば、ドル買い戻しの余地はありそうである。


6月会合での金利予想(出所:CMEグループ)


9月会合での金利予想(出所:CMEグループ)


12月会合での金利予想(出所:CMEグループ)


3月会合時のメンバーの金利予想(出所:Federal reserve)


今週の注目材料


ECB理事会(6/8)

金融緩和縮小に関する手がかりに注目が集まり、緩和縮小が意識されるような内容となればユーロの下支え材料となるが、直近の消費者物価指数は伸び悩んでおり、ハト派的と捉えられるようなコメントがドラギ総裁の会見で出てくるとユーロの上値を圧迫する材料となる。ユーロの買いが溜まっていることを考えると後者の方がインパクトは大きくなる可能性があるため注意したい。

コミー前FBI長官証言(6/8)

トランプ政権への不信感が強まるような内容が出てくると政策への期待が薄れ、リスク回避型の相場となる可能性があるため注意したい。

英国総選挙(6/8)

メイ首相率いる保守党が優勢との報道が中心となっており、波乱が起こらなければポンドの下支え材料と考えられるが、期待感からの買いも入っていたため、材料出尽くし感が広がる可能性もある。また、僅差で勝利となったり、労働党が勝利するような番狂わせとなるとポンドの上値を圧迫する材料となりそうである。

RBA政策金利(6/6)、豪四半期GDP(6/7)

今週はオーストラリア発の経済イベントも多く予定されている。政策金利は据え置きが予想されるが、声明文の内容に市場が大きく反応する可能性があるため、発表直後は注意したい。GDPも冴えない結果となると豪ドルの上値を圧迫する可能性が高いため注意したい。


主要通貨の対ドルでの動き


USDJPY

ドル円は週末の雇用統計で大きく下落し110円台での推移となっている。昨年9月からの安値を結んだラインや大台の110円を割り込むような動きとなると下落がさらに勢いづきそうな気配となっている。

RSIは40台、MACDはシグナルも0を割り込む動きとなったばかりということで下げ余地もまだ十分にありそうな状態となっている。

OANDAのオーダーを見ると下に買い、下には買いが厚め、上には売りが厚めに並んでおり、均衡している状況となっており、動きが鈍くなりそうな気配となっている。

今週は均衡を破る水準と考えられる110.00をしっかりと守れるかどうかに注目したい。

EURUSD

ユーロドルは底堅い推移が継続し、1.12台にしっかりと乗せる動きとなっている。1.13台手前で伸び悩む動きとなっているが、この水準をしっかりと上抜ける動きとなれば、もう一段の上昇余地はありそうな反面で伸び悩む動きとなってしまうとRSIやMACDではダイバージェンスが発生するような状態となり、調整売りへの警戒感が強まる。

ただし、今週はECB理事会が予定されているほか、英国議会選挙、週末にはフランスの選挙というイベントが多いため、内容次第では大きく動く可能性もあるため注意したい。

OANDAのオーダーは売りポジションの割合が多いということもあり、買いオーダーが上にも下にも厚くならんでいるような状況となっており、下落したところでは買いが入り、下げ渋りそうな気配となっている。

GBPUSD

ポンドは序盤に底堅さを見せるものの上値の重い状況が続いている。RSIやMACDは低下傾向が強く、上昇基調が弱まっているのが確認でき、更なる下落にも警戒したい。

OANDAのオーダーでは1.276付近までは買いオーダーが厚く並んでいるものの、その水準を割り込むと薄い状態となっており、下落が勢い付きそうな気配となっている。

今週は英国の選挙の結果に揺さぶられることが想定されるため、選挙の結果が出る時間帯を中心に警戒が必要である。

AUDUSD

豪ドルは資源価格の下落に併せ軟調な推移となっていたが、週末の米雇用統計の結果を受け反発する動きとなった。

日足チャートでは直近のサポート水準を割り込まずに反発に転じており、もう一段の上昇となり、直近のレジスタンスとなった0.751付近をしっかりと上抜ける動きとなれば上昇基調が本格化する可能性はまだ残っている。

今週はRBA理事会に加え四半期GDPの発表も予定されており、発表直後大きく動く可能性があるため注意したい。


このレポートは投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、
投資勧誘を目的として作成したものではありません。


 

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