GBPJPYテクニカル

株が堅調・米金利は上昇とリスク選好(リスクオン)相場の展開に、クロス円はじりじりと上昇している。特に顕著なのは先述レポートしたポンド円であろう。ポンドドル自体ドルよりも強含みしており、米大統領選挙後の高値を更新している。背景としては、モンド英財務相がインフラ設備に5年間で230億ポンドを投資すると発表し、英長期金利が上昇。そして昨日、デービスEU離脱担当相が「可能な限り有利な単一市場へのアクセスを確保するためにイギリスはEUへの拠出を検討する」やユーロ圏財務省会合議長デイセルブルム氏が「コストはかかるがイギリスがEU域内で参加することは可能かもしれない」と語ったことで離脱後もEU単一市場にアクセス可能できるとの観測でポンドが急騰した場面があった。

GBPUSDチャート(5分チャート)

2dec gbpusd

このポンドドルの動きにつれて、ポンド円はついに200日移動平均線を大きく上抜けた。一旦はBREXIT選挙前の下押し145.383がレジスタンスとなり(昨日高値:145.19)、調整しているものの、イギリスのEU離脱後のソフトランディングの可能性(そもそもEU離脱手続きが遅れる)、利上げ観測の後退、ポンド安の影響を受けて比較的良好な経済指標(観光や消費者物価がポンド安で伸びている。)と、ポンドの底堅さを語っている。英10年債利回りも上昇しており、日英金利差も拡大傾向にある。BREXIT後ポンド円は値幅が大きく乱高下しているものの、テクニカルチャート上きれいに描かれており(背景には良好なファンダメンタルズはあるものの)、「三役好転」で強い買いサインが出ると、断続的にあったレジスタンスラインをブレイクしてきている。ついに長期線200日移動平均線を上抜けてきたことで、テクニカル分析上では夢のようだが、BREXIT直前の高値160円台さえも窺う展開を示唆している。軌跡を考えると、BREXIT時のポンド円の下落が速かったので、145.00-150.00ゾーンはほとんど取引されてない。そのため上昇局面でも比較的早く150.00に到達することが考えられる。その後は揉みあいながら、最終的に160.00到達というシナリオが描けるだろう。とは言え、ポンド上昇の鍵はやはりEUとの関係であり、イギリスとEU離脱に関してのヘッドラインには今後も留意が必要であろう。

GBPJPYチャート(日足)

2dec Gbpjpy

Currency Strength Heatmap Table(米大統領選挙から昨日まで)

2dec heat

赤い色が濃いほどその通貨が強いことを表している。ドル高と謳われている相場ではあるが、実際はポンドはドルより強いことがわかる。

This article is for general information purposes only. It is not investment advice or a solution to buy or sell securities. Opinions are the authors; not necessarily that of OANDA Corporation or any of its affiliates, subsidiaries, officers or directors. Leveraged trading is high risk and not suitable for all. You could lose all of your deposited funds.

Related posts:

主要通貨ペアの推移(2015/09/30)
今週のFX市場の見どころ(2019年4月8日〜4月12日)- OANDA(オアンダ)
本日の夜のドル円、ユーロドルの見通し(2020年2月12日)
鈴木 貴啓

Latest posts by 鈴木 貴啓 (see all)

Leave A Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *