GDP大幅下方修正

昨日は米国時間に発表された米国第1四半期のGDPが−2.9%と大きく下方修正されたことからドル売りが大きく進む展開となりました。市場の予想は−1.8%への下方修正と下方修正自体は織り込んでいたもののそれを遥かに超える衝撃の結果となりました。内訳をみると主力の個人消費の大幅下方修正が目立ち、過去のものとはいえ相場へFEDの低金利政策の長期化を強く印象づけるのには十分すぎる材料となり株式市場は堅調推移、米国債利回りは低水準での推移となっています。

また、GDPと同時に発表された米国5月の耐久財受注も全体では大きく市場予想を下回ったこともドル売り圧力を強める材料となりました。そのような状況のなか唯一明るい材料となったのは設備投資の先行指標となる非国防の資本財受注が市場予想以上に拡大していたことですが、衝撃を緩めるには力不足でした。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は狭いレンジ内の推移から米国経済指標の衝撃を受け小動きではありますが、下値を探る動きとなっています。徐々に下値を切り下げていることから101.50近辺を割り込んでくると小さなヘッド&ショルダーを形成となり、101円割れを目指した下落圧力が加速するというシナリオも浮上してきています。

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ユーロドルは弱い米経済指標に突き上げられ、ショートポジションのストップを刈りとり1.365付近までの上昇をみせました。上値の重さは残るものの不沈空母の存在感を見せつける推移となっています。次に意識される高値は6月6日の高値である1.3677で上抜けたところにはストップが溜まっている可能性が高く、更なる上昇圧力が加わると考えられます。サポートは昨日しっかりと守り抜いた1.36が強く意識されると思われます。

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ユーロ円はドルの強弱に揺さぶられ、方向感のない推移となっています。レジスタンスは138.90付近で幾度と上値を挫かれています。ゆえにこのライン、または節目の139.00を上抜けた辺りにはストップ買いが溜まっている可能性が高く、上値を押し上げる可能性があります。サポートとなったのは138.60付近でなんとか踏ん張っています。時間足チャートではその138.60付近をネックラインとするダブルトップを形成しており、割り込んでくるようだと138.30付近をターゲットとした下落圧力が加わると思われます。

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ポンドはジリジリ値を下げていましたが米国GDPの衝撃で1.7を少し上抜ける辺りまで上昇となりましたが、その後はしっかりと1.7台を守りきることが出来ずに失速となりました。時間足チャートではその1.7近辺をネックラインとしたダブルボトムを形成しており、上抜けると上昇圧力が加わることが予想されます。

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豪ドルも弱い推移から弱い米国GDPに押し上げられ再び上値を伺う動きとなっています。6月の高値である0.9445、4月の高値である0.946を上抜けるとレンジ脱出となり強い上昇圧力が加わると思われます。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にカーニー総裁の会見が予定されています。先日の利上げは市場の想定よりも早いかもしれないとのコメントによりポンド急騰、議会証言での賃金上昇率の低さに関する懸念のコメントでも大きくポンドに衝撃を与えていることから今回も注目が集まります。

米国時間は新規失業保険申請件数に加え、FEDも重視する物価指標であるコアPCEデフレーターの発表が予定されています。前回の消費者物価指数で大きく動いていたことを考えると結果次第では相場に大きなインパクトを与えることが予想されます。弱い結果となると昨日のからの流れを引き継ぎ大きなドル売り波動となる可能性もあるため注意が必要です。

【本日の予定】

08:50   日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
12:45 日2年債入札
15:45 仏6月消費者信頼感指数
18:30 カーニーBOE総裁会見
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 米5月個人所得・個人消費支出
21:30 米5月コアPCEデフレーター
21:30 ラッカー米リッチモンド米連銀総裁講演
翌2:00 米7年債入札
翌2:05 ブラード米セントルイス連銀総裁講演

 

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佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
佐藤 甲

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